夜間飛行

丸をください

ストッキングⅡ

 だいぶ前にこんな記事を書いたのだけれど

mitukonuit.hatenablog.com

 

通勤の塾バイトを辞めてからストッキングをはく機会が無かったのでストッキングへのくそでか感情をすっかり忘れていたのだが、入学式にストッキングへの憤懣やる方なき思いが目覚めてしまった。

 

スーツを着るために久しぶりにストッキングが必要になり、タンスの引き出しをあさっていたら新品以外はみーんな太もものところが伝線している。伝線どころかかなりひどく破れているものばかりだ。マニキュアでこれ以上伝線しないように頑張っていた涙ぐましい努力の痕跡が見える。塾バイトしていた時かなりの頻度でストッキングを買っていたはずなのに無事に生き残っている個体が無くて驚いてしまった。ストッキングを伝線させにくくする技術はあるがそれをやるとストッキングの売り上げが落ちるからあえて脆い製品を製造しているのではないかとストッキングメーカーの陰謀を疑ったこともある。私が駅前の怪しげなお店で特価で買い込んだストッキングは「SABRINA」ではなく粗悪な偽物の「SABURINA」なんじゃないかと疑ったこともある。

 

私はTwitterでストッキング手当をくれだのなんだのとストッキングへのくそでか感情を表明しているが、それに共感してくれる人が一定数存在する。やはり脆いストッキングが嫌いな人は私だけではないようだし私がバカなせいではないようだ。社会人になったらストッキングに苦しめられる日々が始まるのかと思うと憂鬱である。ズボン(パンツ?)が嫌いで私服で持っているズボンは母のお下がり一着きりの人間だが、ストッキングのほうが嫌いなのでズボン(スラックス?)出勤をするかもしれない。ちなみに塾のバイトはオンライン授業していいことになったのでこれ幸いと自宅から授業をした。ストッキングが嫌いでスーツを着たくないので自宅授業しますと宣言したら男性社員に笑われてしまった。誰が笑おうと私はこのような不便な物は極力使いたくない。

 

母にストッキングの不条理?を嘆いてもそんなもんです以上の回答を得られない。こんなもんらしい。なんだか生理用品を買う負担と同じものをストッキングには感じてしまう。決して払えない額ではないし社会生活を営む女性として必要だから買う。消耗品だから使ったそばからだめになり、買いつづけなくてはいけない。一つ一つは安くても塵も積もればで積み重ねると結構な額になる。おおっぴらに話すものではないし、高額なものではないから関係ない人には伝わりづらい。そんなもんだと割り切っていくしかない。化粧品や服と違って絶対に買わないといけない必需品なのでタチが悪い。しかもそれらを買うときのようなときめきが無い。アイシャドウや口紅は一度買えばしばらくは使えるし色やブランドを選ぶ楽しみがある。しかしストッキングや生理用品にその楽しみはない。せいぜいヌードベージュかナチュラルベージュを選ぶくらい、せいぜい花模様の包装の良い香りがついたものを選ぶくらいだ。特段楽しいことなんてない。破れたり汚れたりでゴミ箱に怨嗟を持って投げ込んだモノたちにえもいわれぬ業の深さを感じるばかり。

 

大袈裟だと思うでしょう?これを読んでたかがストッキングと思う方々はストッキング履いてパンプス履いて三日間生活してもらいたい。たぶん一本はストッキングを破くだろうしパンプスで脚は疲れ靴擦れを起こすだろう。もしかしたら走ってヒールを折ってしまうかもしれない。真剣にストッキング手当を出して欲しい。まじで。