夜間飛行

丸をください

近況報告2023.9.26 眉毛・京都

お久しぶりです。人生最後の夏休みが本日をもって終了します。わたしにはもう、労働人生しか残されていません。本日は来月の内定式をはじめとしたイベントラッシュに向けて、眉毛サロンに行って、眉毛を毟ってもらいました。ミニモで2000円。わたしにはアナスタシアで大枚をはたく余力はありません。給料日前だからね。

 

高校時代に眉毛の手入れをなんの知識も持たずに敢行し、やらかした部分がいまだに生えてきません。そのためわたしの自眉は煉獄杏寿郎状態、若干二股に分かれ気味なのです。これがトラウマでもう何年も眉毛はいじってません。自眉が薄いのであまり気にならないのと、前髪で隠れるからまーいっかと、手入れを怠ったままここまで来てしまいました。

 

というわけでワックスを張り付けて、それを勢いよくひっぺがす作業により、眉がずいぶんすっきりしました。人工美です。毛はないのに、土台の筋肉はちゃんと動いているのが不思議な感じがします。大学にいる、眉の上辺がきれいにまっすぐな子ってどうなってるんだろうと思ってたけど、みんなこうやって要らない毛を引きはがしていたんですね。知りませんでした。けっこう痛かったです。剥がす瞬間はそうでもないけど、剥がしたあと長くじんわり痛い。眉毛がきれいな子たちは定期的にこれをやっていると思うと、尊敬の念を抱かずにはいられません。

 

眉毛はここまで放置していたくせに、先日医療脱毛の契約をしました。体中の毛穴という毛穴を抹殺していく所存。まぁまぁな額だったので総額をここに書くことは控えますが、まぁまぁな額を返すために、逃げずに労働人生に挑まなくてはならないことになりました。電車には脱毛とハゲ治療の広告が交互に並んでいます。誰かの要らない腕とかの毛穴を、頭皮に毛穴が足りない人のもとへ移植する技術とかないのでしょうか。土曜には美容院に行って髪を切り、そしてお金に余力があればまつ毛パーマを試してみようかと考えています。最近毛に振り回されている感じがしております。

 

もうわたしには労働人生、資本主義社会のちいさなちいさな歯車として生きる道しか残されておりません。資本主義社会に真実の愛はないような気がして、最近資本主義社会は本当に良い社会なのかについて思いをはせるようになりました。話がそれましたがそれでもまだ半年は学生でいられるようです。せっかくなので秋の気候の良いうちに旅行に行こうかと考えています。

 

先日中3の妹が修学旅行から、京都の匂いを持って帰ってきました。ニッキの生八つ橋が入っていた、カキツバタが描かれた古めかしい紙箱を眺めながら、わたしの心はすでに京都に飛んでおります。京都の思い出は、地図と格闘して乗る市バス(あまり観光客がいない路線に乗るのが肝)、桂川の川面、清水寺から知恩院、八坂神社まで歩きとおしたわが脚力、一条通の妖怪ラーメン、夜行バスで発つ直前に食べた、フランソア喫茶室のアップルパイ。

 

わたしは東京で女子大生やれてよかったと思っているけど、京都の大学生にもなってみたかったなと思ったりもします。四条烏丸西入ル、鉾町生まれのお嬢さん。(でも、実家は東京で、京都で一人ぐらしのほうが情緒があるかもしれません)ヘミングウェイは「もし幸運にも、若者の頃、パリで暮らすことができたなら、その後の人生をどこですごそうとも、パリはついてくる。パリは移動祝祭日だからだ。」と言っているけど、きっと京都も、いつまでもついてまわる移動祝祭日なんだと思うのです。

 

 

なんだかんだ大学時代は毎年秋に京都に行っているので、今年もそうしようか、今年は奈良に足を延ばして、国立博物館正倉院展でも見てこようか、大阪の北浜レトロでアフタヌーンティーをして、新しい茶葉を試すのもいいかな、とも思っています。関西方面も行きたいですが、金沢と門司にも興味あり。ついでにそろそろジェットコースターに乗りたい。富士急かナガシマスパーランドのすごいやつ。ジェットコースター狂の恋人と別れてしまったので、もちろん新たなるボーイフレンドはいるわけもなく、友達も少なく(その少ない友達そろって絶叫マシン苦手なのです)、ひとりで行くしかない。ひとりでドドンパに乗る図は、さすがにシュールな気がするので、どうしようかなと迷っております。