夜間飛行

丸をください

夏は夜、回転提灯の明かり

お久しぶりです。前回の更新からひと月以上経過しているようです。

私は現在期末課題に追われております。昨年は大学の期末がどんな感じなのかわからず、期末課題は余裕をもって6月末から始めていたのに、今年は今日ようやく一つ目の課題を完成できるか、できないか、といった感じです。私は堕落してしまったようですね。自分は決して所謂ウェイとか陽キャではないんですけど(そもそもそのような人々はこんなブログやらない)、確実に私文してるなって思います。無自覚の上に私文的になっている自分はそろそろ総括の対象になるでしょうか。ならないでしょうか。

 

このブログももうすぐ開設から一年が経つようです。そう、昨年の今頃課題から逃れたくて、一つ上の先輩が書いていらっしゃるブログをTwitterで見つけて、よし自分もやろうと思ったのを覚えています。ある先輩に「頭の中を直接覗いている気分になる」と言わしめた支離滅裂な、ドグラ・マグラ並みに話が行ったり来たりするブログをいつも読んでくださるそこのあなた、毎度ありがとうございます。今後ともよろしくお願いいたします。

 

一年、長いのか短いのかさっぱりわからない。少なくとも二年生になってからは猛スピードで生きております。一日の密度がものすごい。もうみっちみち。人間と関わることで人間は人間らしく生きることができるようです。人間らしく、私文的な女子大生らしい生活はとても楽しいですがお金がかかる。4月から貯金が半減しました。嗚呼。もう堕落です。大学に入ったら真面目に勉強して、TOEICもやって、二年の夏にはインターンなんかしちゃって、清楚系美女になろうと期待に胸を躍らせながら受験勉強してた高3の私、本当にごめんね。そう遠くない未来のあなたは結構堕落しております。清楚系美女にもなれませんでした。おかっぱ頭で70年代みたいな服を着た、アクの強い女になって課題から逃げるために舌ピ開けてぇなんて言ってるよ。しかも今楽しければそれでいい、みたいな刹那的な生き方を始めようとしている。陰キャのくせに。

 

前置きが死ぬほど長くなったけれど、今日私が話したいのはこの季節になるとホームセンターで売られ始める回転提灯のことです。家族で珍しく外食をして、そのまま帰っても課題しか待ってないし、帰るのが面倒だったので近くにあるホームセンターを一人で覗いてから歩いて帰りました。お仏壇があるおうちにお住いの方にはわかるかもしれないのだけれど、私はお盆飾りの回転提灯とか雪洞が大好きなのです。提灯の中心の明かりの部分に回転する青系の筒が付いているものです。筒が回転して明かりが筒の模様通りの色や形になって秋草が描かれた提灯の表面に浮かび上がるもので、私はとてもきれいだと思っています。

 

田舎の家のお盆の空気に溶け合う、やわらかくて涼し気な明かりが「夏」って感じがする。ナマ足魅惑のマーメイド、とかAh真夏のjamboree的な太陽燦燦な夏じゃなくて、もっと民俗的でぼんやりとした夏。あの青い明かりに照らされて、薄暗い部屋にほんのり浮かび上がるお盆の飾りを見ると、ご先祖様が本当に帰ってくる時期なんだなぁという気分になる。もう三年くらい祖父母の家でお盆を過ごせていない。なのでこの種類の夏に久しく触れていないのでこの感じを恋しく思っている。私の祖父母の家はちょうどサマーウォーズみたいな感じで田舎の古くてデカい家で、お盆になると一族郎党が集まってくる。なんだかんだ言って私の夏はそこにあるのです。「お盆におばあちゃんの家に行きました。いとこと花火をしてたのしかったです」みたいに小学生の一言日記に書かれそうなあの時間が懐かしまれる。

 

ぶっちゃけ夏は日の落ちてからが美しいと思います。昼間は暑いしセミがうるさいしまぶしいし何もやる気がしない。少し涼しくなってからがちょうどいい。私は過激派の文明至上主義者なので、夏は昼間の暑い時間は涼しいエアコンを効かせた部屋でゆっくり休んで、日が暮れてから動き出せばいいと思っています。提灯でも街灯でもネオンでも文明の力で明るい夜道を作って、浴衣がけで毎日が夏祭りみたいだったら素敵だと思いませんか?夏なんてみんなやる気が出ないのは同じなのだから、サラリーマンとかももっと適当に学生みたいに長い休みを取って子供と一緒に自由研究でもしていればいいと思う。私が小さい頃は気温が30℃でも真夏日!とても暑いですから熱中症に気を付けて!みたいに大騒ぎだったはずなのに今は35℃超えの猛暑日が普通な感じだ。そろそろ日本人はライフスタイルを快適な生きやすいほうに変えていかないと死に絶えるんじゃないかと思います。

 

なかなか終わらない夏の夜が欲しい。昼間よりもずいぶんとましだけどそれでも暑くて、時折涼しい風が吹く夏の夜。私の理想の夏は、夜じゅうかけてコンビニのアイスを食べながら友達や恋人と散歩したり花火をしたりすることで、今年の夏はぜひ実現したいと思っています。昼間に活動するのはまっぴらです。