夜間飛行

丸をください

暑いけど神社の話をしたい

通っていた高校の近くに割と大きくて有名な神社があって、よくそこに行っていた。せっかくなのでこの神社の話をします。名前を出しても構わないんだけど、一応のプライバシー保護のために伏せておく。多分これを読んでくれるかもしれない何人かは知ってるところ、馴染み深いところなのではないか。裏垢特定サービス?がネットを騒がせているが特に裏でも何でもない公開アカウントにこのブログを紐付けているので個人情報はボカシめで行こうと思う。悪意で特定されたら困っちゃうからね。某先輩がTwitterの情報からブログ特定されてたし(あれは実名でやる方が悪い)ネットネイティブ世代のネット運用能力は侮れない。

 

本題に入るが、この神社は私の高校生活の一割分くらいの思い出がある場所なのである。初めてギターを買った時もここの参道を歩いて帰ったし、放課後に友達と遊びに行ったし、合格祈願にも行った。高校卒業した後にお花見もした。当時の彼氏と初詣や境内の酉の市に行ったこともある。懐かしみ。

 

まず参道がいい。いつ来ても清涼な風が吹いている。大木の並木道だからなのか(地図をを見たり俯瞰したりすると木々が延々と続いているのがよく分かる)、はたまた神様の気配なのか気持ちがいい場所。五月は新緑の木々からの木漏れ日が清々しく、酉の市の夜は特別な風情がある。散歩している人も多い。境内までかなーり長い道のりだがあまり苦にならない。一人で黙々と歩くのもいいし、だれかと話しながらゆくのもまた楽しい。参道の周りにはお洒落なお店が並んでいて、そこで休むのもいいだろう。この落ち着いた住宅街の中の参道は生活に根付いた道なのである。

 

もしかしたらこの神社の良さは参道に集約されているのかもしれないくらい参道は素敵な道だが本体の話もしておく。大きな鳥居をくぐって、少し進むと池に架かった赤い橋がある。卒業や七五三の季節は晴れ着を着た女子大生や子供たちがこの辺りでよく写真を撮っている。赤い橋とその向こうの本体(私は神社詳しくないからメインの建物の名前が分からない。拝殿?だっけ。)は写りがいいのだろう。日が暮れると沢山の提灯の明かりが灯される。夢幻的にも見える景色に神秘を感じる。教会のステンドグラスや神社の提灯は神の存在を見るものに視覚的に示す効果があると思う。

 

酉の市の日は「日本の年の瀬」の匂いをじかに嗅ぎ取ることができる。的屋さんの屋台が立ち並んでいる。大小の熊手が並べられている。大きな熊手を担いで歩く人がいる。寒いはずなのに人々の熱気がある。行き交う人々に押されて歩く。

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これ実際に私が撮った写真ね。いいでしょ。コロナウイルスが存在しない過去。暫くはこういう風景はお目にかかれないのだろう。虚しい。所狭しと熊手を売るお店や屋台が立ち並んでいるから普段とは全く違う様子で、自分が今どこを歩いているのかがよく分からなくなってしまう。私も何か買いたかったのだが酉の市に行った日は丁度テスト週間で、酉の市で遊んでいた形跡を家人に悟られたらまずかったので自重した。年末の、何となく皆がせわしくて活気のある、冷たい空気をかき回す熱気を私は愛している。単純に今暑いから冬を美化しているだけ、という説もあるが。


私はこの神社が好きだ。どれくらい好きかというと結婚するならここで神前式したい位。結婚できるか知らんが。ちょっと厳しいかな。仮に結婚できたとしてもここで式は挙げられないかも。いずれにせよとても酉の市に行きたくなったので早くコロナが収束して今までの賑わいが戻りますように。