夜間飛行

丸をください

恋は盲目

最果タヒが「恋をした女の子が嫌いだ。どんな悪意もきれいな言葉にできるから」みたいなことを言っていたが、(あやふやなので「惑星の詩」という詩を参照してほしい)これには激しく同意せざるを得ない。あれは去年の5月、5限の必修がはじまる30分前に、なんだかこのチャンスを逃してはいけないような気がして四ツ谷から新宿の紀伊国屋書店に向かい、若干遅刻しながら買ってきた最果タヒの詩集の中で一番刺さった言葉だ。恋している女の子は全部「だって好きなんだもん」の一言で全部正当化できるので、わたしも控えめに申し上げてあまり得意ではない。

 

 

この前の記事でちらっと「ディズニーは下手すると遺恨が残る」という主張をしたのだが、ディズニーと恋をしている女の子は一番遺恨が残る組み合わせである。恋をした女の子の、「彼氏がいちばん!彼ピがだいすき!」みたいな感情をものすごいエネルギーにして周りが見えてないところがあらわになる場所、それがディズニーランドである。ディズニーランドはもちろん何の罪もない。お金と時間がかかる分、恋のエネルギーで他人がなぎ倒される可能性が高い場所なのだと思う。この記事は恋してる女の子とディズニーランドの相乗効果にすっかりあてられた、決してこのような可愛い女の子になれないわたしの遺恨集兼嫉妬集である。醜い。

 

①高1の冬、わたしは5年ぶりに再会する遠方の友人とディズニーランドで遊ぶことになり、現地で落ち合った。久しぶりの再会を喜び合ったのもつかの間、友人が先輩から略奪した年上彼氏ののろけ話ばかりし続けるのである。自分は他人の幸せそうな様子を聞いて不機嫌になるほど心の狭い人間ではないと思っているが、朝から晩までずっと彼氏の話をされ続けると正直うんざりしてしまう。ディズニーランドは待ち時間も長く、ずっと二人で行動しているため逃げ場がない。しかもその日はお泊り会をしたのだが、朝起きてからチェックアウトぎりぎりまで彼氏と電話している。久しぶりに会う友達よりも彼氏のほうがいいのね…とまだこの手の女の子に慣れていなかったわたしは悲しくなってしまった。それでもって帰りの特急までにほんとは原宿とか見たかった!と後から言われたが、彼氏と電話してなかったら余裕だったよ…と言うのはやめておいた。

 

②大一の秋、友達のお誕生日に合わせて高校同期会をやることに決定。わたしはおしゃれなレストランのアフタヌーンティーを予約し、サプライズのバースデープレートまで用意していたのだ。そして直前になり、「彼氏がサプライズで当日のディズニーランドのチケットをプレゼントしてくれたので同期会には行かない」との連絡を受け、キャンセルの電話をお店にいれたあたりからこっち、感情がない。友人のお誕生日当日、彼氏と制服ディズニーしてるストーリーを見て、虚無感を覚えた。そうだよね、彼氏と行くお誕生日ディズニーのほうが、高校同期の集まりよりも楽しいよな。これ以来先約ある友人よりも彼氏を優先する女の子がややトラウマであり、自分は絶対に先約優先であろうと固く決意している。彼氏を優先するのは人の勝手だが、あなたがキャンセルしたイベントのためにいろいろ準備したりその日を楽しみにしている友達がいることを忘れてはいけない。妹には何らかのイベントを主催するのはガチ面倒だからやめとけ、と遺言を残してある。

 

③これもまた大一の秋、高校の友人のディズニーに行ったのだが、おはようの挨拶のあと、彼女が挙動不審である。どうやら1週間前に彼氏ができたらしい。①と同じパターンである。わざわざ付き合い始める瞬間の様子などを解説してもらった。彼氏へのお土産も一緒に選んだ。ダッフィーの小さいぬいぐるみのストラップにした。友人はシェリーメイのストラップを買って、お揃いにしたのを喜んでいた。高校時代はまだ私にも恋人がいたので毒を以て毒を制す、のろけにはのろけで返すという必殺技が使えたのだが、この時は普通に独身なのでこの作戦は使えない。しかも謎の憐みの目で見られる。勘弁してくれ。一日中新しい彼氏の話を聞かされて疲労困憊である。彼氏がくれたとかいう香水を何度も手首につけるから、近寄ると匂いが濃ゆい…

 

④これは結構最近の話だけど、お友達がディズニーに行きたいというお話を振ってきたので、じゃあ一緒に行く?と提案するも「あなたじゃくて彼氏と行きたいから」とあえなく却下。楽しんでいってきてくれ、アデュー…わたしは富士急に行ってるからさ。ここまでくるとほんとうに彼氏が好きなんだなぁ…という感心の域である。

 

もう、わたしのまわりだけこのタイプの女の子が多いのか、女の子とはこういう生き物で彼氏しか見えないのが普通なのか、わたしがおかしいのか、お人好しだからなめられているのかよく分からない。わたしは先約優先で生きているが、まわりはそんなポリシーを持っていないので、わたしだけ友人の都合に忠実な人間みたいになっている。幸せになるには、やっぱり友情よりも愛情なの?どっちも同じくらいわたしには大事なんだけどね。幸せは暴力だ。

近況報告2022.2.1

ごきげんよう、わたしは期末課題をすべて終わらせ、春休みに入りました。ちなみに2月は平日のほとんどにほぼフルタイムのバイトを入れているのでまったく休まりません。

 

今期こそはひとつくらい期限に間に合わない課題が出てくるだろうと、おとといくらいに危惧しておりましたが(土曜日の段階で白紙の重ためレポートが三つあったので)、案外終わってくれるものですね。狙った単位は落とさないのです。わたしは狙った獲物は絶対逃さなくってよ!

 

……ごめんなさい、うそうその嘘です。人生でたくさんのものを落とし、逃してきました……草津のバスに野沢菜漬けを忘れました(回収できました)。定期券を新宿に落としました(交番に届いてました)。自転車の鍵を落としたので今使ってるスペア鍵は絶対になくせません。カフェでバイト始めて初日に高そうなグラスを落として割りました。高校は第一志望に落ちました。大学も第一志望に落ちました。中学は一校だけ受けて落ちましたが補欠で拾ってもらえました。英検二級も一回落ちてます。ライティングが0点でした。二限に行くための早くもなんともない時間の電車すらも逃しています。大抵目の前でホームドアが閉まります。こんな感じですがなぜか単位だけは守れています。電車の網棚にパソコンと家の鍵が入ったカバンを置き忘れたこともございません。

 

そして課題に追われているうちに二十歳になりました。今のところ年金を払えとのお達しがお上から来たくらいで、特に変わり映えはしておりません。あとは合法的な飲酒でしょうが、家で親の前でお酒を飲むのも気が引けます。タバコも吸いません。持論ですがタバコを二十歳まで我慢できるような人はそもそもタバコを吸おうと思いません。世の中の成人はみんな1万6000円も払っているのですね。すごすぎるだろ。まったく友達から年金の愚痴が聞こえないので、みな静かに必死に払っているのでしょうね。えらいですね。わたしは甘ったれ娘なので親と協議の結果、6000円を自分で払うことになりました。ありがたいですね。わたしが払った年金が心穏やかに暮らしているお年寄りに届いてほしいですね。絶対バイト中に意味不明ないちゃもんクレーム電話を入れてきたじじぃの懐には入ってほしくないものです。

 

かわいそうに、わたしの妹は今日はついてない日のようです。受験なので妹の学校はお休みなのですが、その間の課題として家庭科の作品を仕上げる、というものがございまして、妹はミシンに苦戦しておりました。なぜなのでしょう、うちのミシンは縫うまでの作業がうまくいかないミシンなのです。縫うためのスタートラインにつくまでが大変です。妹も下糸に苦しんでおりました。いざ縫い始めても厚手の生地で針が止まってしまいます。わたしは春休み逃すまじと爪の手入れをしながらアニメベルサイユのばら第28話「アンドレ青いレモン」を鑑賞していたのに、針が動かなくなる度に妹に呼び出されてはかどりません。「アンドレ青いレモン」はオスカルさまとアンドレとフェルゼンが人生のどん底状態で苦しむ、アニばらでも重要な話なのですが…そういえば去年の今頃もアニばらにはまって全話通して観ておりました。課題に追われると、人はアニメをみたくなるのでしょうか。結局妹は何を入れるのか使途不明なびっくりするほど何も入らなさそうなトートバッグを手縫いで作ることにしたようです。妹曰く、学校の鞄に入りきらない荷物を入れるのに使うそうですが、そのトートに入るものでしたら普通に鞄の中に押し込められると思います。

 

彼女の不運は続きます。それは爪にやすりをかけてスクエアオフに整えることに余念がなかったわたしが発端となっているのです。その時「アンドレ青いレモン」を見終え、宝塚の90年花組のフェルゼン編、通称「踊るフェルゼン編」を鑑賞しておりました。今日はベルばらワールドに浸りたい気分だったのです。お許しくださいませ。わたしはヅカばらの「今宵一夜」(ヅカばらきってのラブシーンです)で今の今まで男言葉だったオスカルさまが急に女っぽい口調で「わたしはアンドレ・グランディエの妻になりたいのです」と言うシーンに非常に違和感を覚えるタイプなのですが、「踊るフェルゼン編」の安寿ミラさんのオスカルさまはちゃんと男言葉でセリフを言ってくれるので好きです。わたしは宝塚に詳しくないし、興味ない方はものすごくつまらないと思うのでこの辺りでヅカばらのお話はやめにしましょう。

 

どこまででしたっけ、そう、フェルゼンが自邸に来たメルシー伯爵にブチ切れているシーンでした。わたしは爪に塗ったネイルオイルをふき取りたいと思い妹にティッシュを取ってくれとお願いしたのです。ティッシュボックスは妹にどいてもらわないと取れない場所にあったのです。それで針が動かなくてじれていた妹は力任せにティッシュを引き抜き、勢いで不安定な場所にあったボックスは床に落ちながら、木製の割と鋭い角で家の壁を傷つけてしまったのです。困りました。我が家は家のどこかに傷を作ると母親がひどく怒ります。ずっと住む家に消えない傷がついてしまうので、怒る母の気持ちはよくわかります。そりゃそうです。無理もございません。わたしは以前寝ぼけて二階の階段の手すりみたいな部分においてあったアロマポットを落として一階の床が傷ついた時、大変怒られました。父は寝室の床に何かを落として床をへこませたとき、大変怒られました。母はフライパンを落として台所の床に大きめの傷を作り、自分自身に怒っておりました。

 

母親の帰宅までまだ時間があります。妹はティッシュを取るように頼んだわたしに責任があると言いました。確かに、わたしが頼まなければ壁に傷はつきませんでしたのでこの事件の発端はまちがいなくわたしにございます。しかしこれを認めて負けるわけにはいきません。少し前、妹は母にお米を炊くように言われて、炊き方を知らないくせに適当に炊いたためごわごわのひどいごはんが大量にできてしまったことがありました。二合炊くようにと言われたのに、なぜか炊飯器の目盛りの4合まで米を入れ、お水を勘で入れたようです。意味が分かりません。わたしはこれをダシにすることを決意しました。「お母さんがあなたにお米を炊くように言って、あなたは失敗していたけど、これはお母さんのせいになるのかしら?」と言いました。わたしの勝ちです。かわいそうな妹はこってり絞られておりました。あまりにかわいそうだったのでわたしにも非があるということは正直に話しました。

 

妹の不運はまだ終わりません。妹は明日学校の友達とディズニーランドに行く予定だったのですが、そのうちの一人が濃厚接触者の濃厚接触者になり、急遽いけなくなってしまったのです。デルタ株が落ち着いてコロナ終息か?といった頃から皆の予定が空いてる入試休みの時期にディズニーに行くことを計画していたのであまり彼女らを責めないでいただきたいのです。チケットは妹が全員分取っています。お金は明日徴収する予定らしいですが中学生なのでキャンセルの子はお金のことまで気が回りません。チケット取ったりお金を立て替えたり、実行のために奔走しているとこういう気の利かなさに疲れてしまいます。最近はディズニーのチケットも結構高いです。妹はチケット代を取りはぐれてしまうのでしょうか。面倒くさいですね。ディズニーは時間もお金もかかる特別な遊びなので何らかの問題があるとすぐ遺恨が残ります。わたしもディズニー絡みで散々遺恨を勝手に残しているので、しっかりディズニーでは気を付けるべしとアドバイスいたしました。この話もしたかったのだけれど、ちょっと長いので次に回します。

 

この記事は大体3000字で、15分くらいで書いているのだけれど、レポートはこの分量でも何時間も、ひどい時は1.5日かかってしまいます。どうしてなんでしょうね。次回は「恋は盲目」ディズニーの遺恨を語る会になりそうです。デュエルスタンバイ!

 

それでは、ごめんくださいませ!

 

 

 

やばたにえん

期末が終わらないのでTwitter上ではギャルになっている。我ながら理屈が意味がわからない。才八ョー。皆様は御存知ないだろうが、ギャル文字ツイートは全部普通に打った文章をギャル文字に変換するサイトで変換してからツイートしている。自力で打てるのはオハヨーくらいのものだ。さっそく変換が億劫になってしまいツイートが面倒。

 

パラパラの練習もたまにしているので近い将来本当にギャルになってしまうのかもしれない。「night of fire」の振り付けを覚えたがわたしは身体能力が著しく低いのできれいに踊れない。高校時代に「お前の走り方‘きこうしゅ’みてぇだな」と友達に言われ、進撃未履修のため真意分からず、大学に入ってからはじめて奇行種の画像を見て奇行種が悪口だと理解した。実はあと1週間後に成人するニンゲンなんだけど、成人したらクラブに行ってみたいんだけど、たぶん壁の花になってるほうがいいタイプ。

 

最近はeggのモデルさんたちが歌って踊ってる?令和ギャル版のパラパラもあって、往年の名曲にナウい歌詞がつけられている。「トラ・トラ・トラ」が「にゃんにゃんにゃん」、「JAM JAM JAM」が「やばたにえん」。「君の彼氏デブ専なんじゃない?」なる攻めてる歌詞。なんてすばらしい煽り文句。これ誰かに言いたい。声に出して言いたいけど、「君の彼氏ブス専なんじゃない?」とか言ったら瞬時に友達がひとり減りそう。やばたにえん。あなたの彼氏はデブ専?老け専?ブス専?あなたの風邪はどこから?

 

オリジナル版も令和ギャル版もアップルミュージックで聴けるよ。「にゃんにゃんにゃん」はわかる。振り付けが猫パンチだから。最近よく原宿に行くのだけど竹下口でたところで「トラ・トラ・トラ」がひっきりなしに流れている。寅年だから?元日も流れてた。ほんとにずっと掛かってるからスピーカーのすぐ近くのコンビニの従業員さんの気が狂わないのか勝手に心配してる。やばたにえん。

 

女子高生だったころはあってもJKだった時代はないので「やばたにえん」の正しい使い方が分からない。これであってますか?染めてない髪の毛をみつあみにまとめて、ハイソックスをちゃんと履いて、ひざ丈のスカートを折らずに履いて、学校指定の手提げを持って、来る日も来る日も電車の中でターゲット1800かビンテージか東進世界史一問一答…おっと、ターゲットとかビンテージとか書くと自称進学校出なのがばれてしまう。いいずな書店の古典単語帳持ってたなんて言ったら自称進確定!

 

サイタマの女子高生だったので遊びで東京なんてめったに行かない。(休日は進研模試(!)か河合模試か塾だったので)大学に入ってから東京を見るようになり、やはり東京のJKはかわいくておしゃれだなと感心している。自称進をでた埼玉の芋女子高生と新宿とか渋谷を生活圏にしている東京のJKではセンスが違いすぎる。なんでみんなきれいに髪が巻けるの?前髪が崩れないの?そのラルフローレンの肩掛けバッグは流行っているの?

 

一年生の時己の芋具合にものすごく病んでいたけど無理もない。わかりやすく容姿で態度を変える人に冷たくあしらわれて、バイト先の社員さんになだめられながら泣いていたわたしを抱きしめてあげたい。ちなみにこのバイトはもうやめてしまったのだが、そこで働いている友達曰くなだめてくれた社員(28)はいま20歳の子と付き合っているらしい。最近各方面でちょっとこれはどうなの?みたいなカップルを見ても本人が幸せならそれでいいんだよな、と思う努力をしているので8歳差に内心ぎょっとしながらもそれでいいんだ…わたしが口だすところじゃない…と必死に言い聞かせている。

 

今も芋だけどもう諦めに近い。ハイセンスな環境で育った東京の子と圧倒的な豊かさを持つ地方出身の子には敵いません。満足できるレベルで服を買うお金もないし、何を着ればいいのかがわからない。もうだめだ、大学二年生にして丸の内OLの風格漂わせるやつと5人目のキングヌーみたいやつと歌舞伎町でホストはじめたらまあまあ売れそうなやつと、キャンパスグラフィティに出てきそうなすれ違うオシャレソフィアンたちよ…

 

わたしはいわゆるベージュ女が嫌いなのだが、これは今っぽい可愛い女の子になれないことの嫉妬である。ベージュ女になるにはお金がかかる。ぜんぶ安い量販店でそろえる似非ベージュ女はものすごくダサいと思う。バッグとか靴、アクセサリー、ネイルまでしっかり徹底的に流行りに乗せて、インスタに載せてこそ輝くベージュ女。そしてインスタをしっかり運用できるスキルも要る。サイタマとか関係なく普通にファッションセンスが絶望的なので画一的だからこそアラが目立ちそうなベージュ女にはなれない。

 

なんだか一生芋やってるのをサイタマのせいにしているが無論サイタマに罪はない。文句を言っている暇があったら痩せる努力でもしろという話なのだ。最近輪郭がぶよぶよしてきている。やばたにえん。

 

ラブホ女子会

先月、友人とお夕飯を食べ、帰宅まであと2時間寒さをしのげる所で喋りたいねとなりショートタイムラブホテル女子会を行った。

 

その日のご飯はスシローだったのだがわたしは重症のアフタ性口内炎にかかり、地獄の業火に焼かれる思いで鮪を食べていた。唇の裏に巨大口内炎。食べ物が避けて通れない場所にできた。あり得んくらい口が痛かったがスシローの鮪のお寿司は美味しかった。地元の回転寿司は身が死ぬほど小さく薄く、レーンで運ばれているうちに横転したりいて微妙なお店なのでスシローのおいしさに感動した。スシロー最高。スシローのスシにはハートがある。すしざんまいのモノマネばっかりしてるけど実はすしざんまいは行ったことないです。この前すしざんまいがテレビでやってて、すしざんまいの社長さんと仲良くなれば鮪の赤身のお寿司を食べさせてくれるかな…とバカみたいなことを考えていた。

 

で、このあとどうするか、となりラブホ女子会と相成ったのである。却下前提で提案したのにノリノリで賛成してくれる我が友よ…

 

ちょうど新宿にいたのでそのまま歌舞伎町に行くだけである。ちょっと前にTwitterでデリヘル嬢さんがおすすめしてた、綺麗で安いと評判のところに行ってみる。2時間4千円。平日夜7時の話である。相手をがっかりさせず、かつお財布も寂しくならないところを探し、道に迷わず連れて行くということはなかなか難しいことらしい。わたしは友達と女子会するだけなので別に迷おうが割り勘しようが勝手だが、同伴者にカッコつけたい方にはまあまあなプレッシャーだろうなぁ…カッコつけたい方はやはり事前準備が大事なのかもしれん。わたしの知ったことではないがな。

 

ちなみに歌舞伎町で迷子にならない個人的コツはどの大通りの近くを並行或いは垂直に移動しているのかを考えることと、歌舞伎町のほぼ真ん中に十字に伸びてる花道通り・区役所通りを基準にすることです。花道通りと区役所通りの交点にある風林会館を原点に、第何象限にいるかを確認しましょう。職安通り側にいると思ってたのに明治通り側にいた、とかよくある気がします。迷ったらすぐGoogleマップ。歌舞伎町のランドマークといえばTOHOビルのゴジラ像なんだろうけど、歌舞伎町の中心、わたしみたいな小娘が近寄れなかった往年の街のシンボルとしては風林会館が真のランドマークなのかもしれない。

 

せっかくなので「ラブホ女子会してみたいんだがどうすればええねん」という方やそうでない方にラブホ女子会の会場選びについてご説明申し上げたいと思います。

①バリアンは高い

「女子会といえばバリアン!」みたいな節があるが、ホームページ見ればわかる通りバリアンは高い。前に高校同期と女子会したくて調べたら1人8000円だった。一泊8000円出してラブホ泊まるならおしゃれなシティホテルを探すわ。わたしだったら。皆様がバリアンと聞いてイメージする様な豪華なお風呂付きじゃない、普通のバスタブ?のお部屋は少し安かった気がする。写真映えとかハニトー食いたいねん、みたいな意欲がなく、ただラブホの空気感を味わいたいなら他を当たった方がいいかもね。行ったことないよ、バリアン。高いんだもん。そんなに出すんだったらなぁ…みたいな気になっちゃう。

②ふたりならそのまま突入してヨシ

目星をつけたらそのまま入って大丈夫でした。女性同士のカップルも普通にいるしね。3人以上の場合は知らないです。友達が頑張ってフロントの人と話してくれてコミュ障大助かり。わたしたちが行った時はフロントにカップルが居て、とても気まずい思いを勝手に感じました。当のカップルさんたちは完璧に二人だけの世界にいらしたので我々の存在は見えていないご様子。

幸せそうでなにより!

③値段とクオリティは正比例するぽい

一帯で1番安い!みたいな所は外観の雰囲気とか見るにめっちゃ古いかめっちゃ汚いかめっちゃ狭いかのどれかか、それらを複合させていると推測。安い所入る時はGoogleマップ等の口コミはよーく確認するが吉かと思われます。某ホテルの口コミで「ホテルに来てまで風呂掃除ができるとは思いませんでした!」みたいな書き込みがあったのは笑ってしまった。ラブホなんてどうせどこもそんなに清潔な場所ではないんだろうけど、見るからに汚らしいと帰りたくなっちゃいそうだよね。(友よ、そのソファーはあまり近寄らないほうがいいと思うぞ。)最安値を狙わず、比較的安いが綺麗め、みたいな所の安い時間を狙うとよさそうです。予算と相談してください。

 

④鏡張りのお部屋は要リサーチ

で、お友達にせっかくだから鏡張りのとこにしよう!ってリクエストを賜ったのだけれど、わたしが知ってる鏡張りのお部屋があるところは外観からしてやばそーな近寄りがたーいところのみなので却下に。あとでわたしよりも詳しいやつに聞いたらそこ以外にも鏡張りのお部屋があるホテルはあったっぽい。鏡張りだとか回転ベッドだとか、いかにもな感じのところは絶滅危惧種なので要リサーチですネ。

 

ラブホ女子会の楽しみのひとつに「自分たちの女子会のせいで本来の目的で入れないかアベックがいる」ということを認識する、ということがあると考えているので、みんなどんどんラブホ女子会してアベックどもの邪魔をしような!!!ガハハ!!

 

-終-

寒い夜だから…

ごきげんよう。最近めっきり冷え込んでおりますね。

 

寒い。とにかく寒い。スマホの中の写真を見返していると10月頭の段階では薄い長袖の服を着ている。確かその頃は10月に入っても全然涼しくならないで、いつまでも夏が続いているような感じがしていた。11月の初頭もまだ過ごしやすく快適そうな秋服を着ている。12月だってつい最近まではミニスカートとストッキングでも平気だった。

 

そうかと思ったらこの寒さだ。もっとこう、段階的に寒くなってくれてもいいのではないか。夏もそうだけど生活しやすい気温の時期が短すぎる。うちの母は四季がなくなっていくのね…と卒業式終わってすぐ咲き、入学式のころには散りかけていてちっとも式に風情を添えてくれない桜を見ながら毎年嘆いているのだが、本当に春と秋は短くなっているのかもしれない。わたしはぶっちゃけ四季は割とどうでもよくて、一年中薄い長袖一枚で過ごせる気温だったらいいのにと思っているのだが、どうやらわたしが期待する形で四季はなくならないようだ。クソ暑い夏とクソ寒い冬だけの国、最悪。励行、SGDs!地球温暖化を止めよう!

 

25日はつい非キリスト教国資本主義社会の商業クリスマスに乗せられて、みなとみらいに行ってきた。(「横浜」といわずあえて「みなとみらい」と表記したのはサークルの横浜在住同期ふたりが「横浜」のカオスさ、スラム街において熱く語っていたためである。非・神奈川県民のイメージする横浜としてみなとみらいと言わせてもらっている。ちなみにわたしはかつてサークルの先輩に「横浜に来ませんか、ごはんごちそうしますよ」と誘われ、「横浜といえば港町だからカレーにしましょう」となり関内のインドカレーをごちそうになったことがある。おいしかったです。港町のカレーは洋食屋さんのカレーライスをイメージしていたので港町の国際色の豊かさを知りました。)

 

冬の海風は海なし県民には大変こたえるものがあり、とても寒かった。ただでさえ寒いのに雨だがあられだかが降ってきて本当に寒かった。全身真っ黒爆イケなお洋服を着てルンルンで出かけたのにコートが手放せず残念。(このお洋服は母曰く三原じゅん子なのだがわたしは三原じゅん子氏を知らないのでよくわからない。しかしながらこれ着て電車にに乗ったら左右に誰も座ってくれなかったのでコワそうに見えるのかもしれない。超オキニの可愛いお洋服だ。)もう、本当に寒すぎてSAMになりそうだった。みんなで踊ろう、EZ DO DANCE

 

そして横浜はカオスな街なのは本当だった。桜木町駅からワールドポーターズらへんをつないでるナントカキャビンみたいな名前のロープウェイは往復1800円で、歩けばすぐの距離を誰が乗るんだよと思ったが70分待ちだったし(あれは交通手段ではなくアトラクションの一種だということを理解した)、中華街のレストランで隣のヤンキーカップルが喧嘩してた。どうやら彼氏はゆっくり座ってご飯を食べたいのに彼女のほうは食べ歩きを楽しみたかったらしい。わたしがマンゴープリンを4つ賞味している間ものすごい剣幕で彼女さん怒ってた。せっかくのクリスマスなんだから仲良くやってくれ。クリスマスマーケットで飲んだリンゴの角切りが浮いてる飲み物は味が薄くて謎すぎた。クソ寒いうえにみんなクソ忙しい時期なのに結婚式やってた。駅前で超うるさいスピーカー積んだ車がたむろしてて耳がおかしくなりそうだった。勝手に横浜の音楽シーンをリードしてる気になるなよと思ってたらパトカーが来て即座に静かになった。さすが公権力。

 

そんなクリスマスも開けるともう「ニッポンの正月」感が出てくる。昨日までどこもかしこもクリスマスだったくせに。スーパーなんか25の夜にはもうクリスマスは全撤去でやれおせちだ餅だ正月飾りだと資本主義社会を全力で体現している。わたしが大好きな、日光山輪王寺の「ふくーよこいこいふくよこい」のCMが流れている。輪王寺には行ったことないが、お坊さんがしゅごごごーって炎の円を描くCMが大好き。いいね!

 

これを書きながら赤レンガ倉庫のグラニースミスで買ったアップルパイをこたつにあたって食べている。リンゴの下にカスタードクリームが入っている。世間がいかにお正月モードになっていても我が家では2ホールもケースを買ったから27日までケーキがあるし、クソ寒いみなとみらいで買ったアップルパイもある。うちのクリスマスはなかなか終わらない。バレンタインは(わたしは非キリスト教国資本主義社会の商業バレンタインに乗せられるダメな人間なのだ)アップルパイを焼こうと思っているのでよーく味わって参考にしようと思っている。2021年ももう終わりだ。あちらこちらで「よいお年を!」の挨拶が聞こえる。よいお年をというとき今年中はもうこの人と会わないのだと思うとやや寂しい。今年は生まれて初めて家の外で年越しする予定なので家族にもよいお年をと言わなくてはならない。

 

そしてこのブログも今年最後の更新になるだろうから、我慢強く私の思考と同じように話が変な方向に飛ぶブログにお付き合いいただいている皆さまにもご挨拶をせねばならない。寒いですがどうぞよいお年をお迎えくださいませ。

 

 

東京にはイオンモールがないんだってね

おひさしぶりです。あまりにも更新をしないものだから「もうブログは更新しないのか」というお問い合わせを賜りました。いつもわたしの駄文にお付き合いいただきありがとうございます。

 

わたしの幼少期、というか小学生ごろまでの週末の過ごし方と言えば家族でイオンモールに行って買い物したりご飯を食べることだった。小学校低学年まで茨城県の北部に住んでたのだが、わざわざ車で一時間くらいかけてイオンモール内原、という大きなイオンモールに出かけていた。当時はまだ「ジャスコ」と呼んでいた気がする。いつからジャスコがイオンに変わったのかわたしの知ったことではないのだが、当時わたしの家では内原ジャスコ、ウチジャスと呼んでいた。イオンモール内原は常磐自動車道から見える。平坦な土地に突如建っている。大きい建物にはそれに負けないくらい大きな立体駐車場が付いている。常磐自動車道をご利用の際は茨城県民のオアシスをご覧になられるとよい。ゆとりがあれば高速道路を降りて坂東太郎でお食事をなさるとなおよろしい。

 

そこには映画館もゲームセンターも料理教室もなんでもあったのだ。イオンモールでそろわないものはない。まるで東京みたいに!わたしは父にねだって当時女児から絶大な支持を受けていた「オシャレ魔女ラブアンドベリー」というゲームや、「ラブアンドベリー」が終了してからは当時女児と大きなお友達から絶大な人気を誇っていたプリキュアのゲームで遊んでいた。(ちなみにわたしはラブ派だった。ディスコステージの「ミラーボール大作戦」という曲が大好きだったのだが、覚えている元女児はいらっしゃらないだろうか…今でもメロディーを歌える。懐かしい…)大勢の茨城県民が週末には訪れていたのではないかと思う。一日中過ごせる場所だった。「下妻物語」よろしく、茨城県民はイオン、もといジャスコで服を買っている。あの映画を初めて観たときあまりにも茨城県民に刺さる映画過ぎてかえって感動した。わたしは茨城生まれ埼玉育ち、都道府県魅力度ランキングの底辺で生きているので「下妻物語」も「翔んで埼玉」もどちらの内輪ノリも楽しめる。内原ジャスコにはBABY,THE STARS SHINE BRIGHTはもちろん存在しない。

 

小学校中学年になって埼玉に引っ越したのだが、週末の過ごし方はそこまで変わらなかった。車で10分の地元のイオンモールに行き、フードコートでうどんを食べていた。このイオンモールには映画館もないし料理教室もないのだが、イオンモールが自宅から近くなったことに都会に引っ越してきたんだなァと思っていた。それまで住んでいた茨城の町にはそんなショッピングモールはなかったから。ららぽーとIKEAコストコも行ったことがなかった。(この三つは埼玉の新三郷に全部ある)

 

しかし、東京の子にはそんな幼少期はないらしい。この話を生粋の大田区民に話したところ、イオンモールが何たるか、いかになんでも揃う場所であるかをよくわかっていなかった。わたしの思い出も服も靴も食べ物も全部ジャスコが提供してくれたのに。調べたところ大規模なイオンモールは東京23区には板橋にしかないらしい。たしかに渋谷とか新宿にイオンモールがあるはずがない。渋谷にあるべきものは109だとかミヤシタパークだとかヒカリエであり、新宿にあるべきものはルミネエストだとか伊勢丹だとか小田急百貨店である。中学生になってやれ塾だ部活だという生活を送る前はそんな週末を過ごしていたので、イオンモールに行かない週末の過ごし方がよくわからない。いったい東京の子はどんな週末を過ごしていたのか?

 

大学に入ってから行動範囲が広がり、一丁前に新宿のルミネエストで買い物をしたりするようになった。新宿はなんでも揃う街だ。はやりの服も新作のデパコスも買える。おいしいごはんもつい写真におさめたくなるかわいらしいデザートもだ。東宝シネマズもバルト9もある。ニッチな映画を上映するミニシアターもある。ゲームセンターもある。人間の欲望の大半を新宿は受け止めている。その気になれば愛とか絶望すらも買えるのではないかと一瞬思ってしまうほどなんでもある街だ。まるでイオンモールみたいではないか!ついさっき何でもあると言っていた内原ジャスコにないBABYもマルイアネックスに店を構えている。

 

ジャスコにはなんでもある。しかしそれはほかに何もない世界のなんでもあるだったのだ。なんでもある東京になんでも揃うらしいジャスコは存在できないらしい。この記事を書きながら「結局ジャスコにはなんでもあるのかよ、ないのかよ、」と自分でも混乱をきたしている。わたしが育った町ではジャスコになんでもあった。しかし、なんでもある魔都にはなんでもあるはずのジャスコは存在できない、という形でこの混乱はまとめたいと思う。

 

 

10月の近況

お久しぶりです。わたしは生きてるけど、あなたは死んでない?

 

最近喫茶店で働き始めて、飲食やるのはじめてだからちゃんと働けるのか心配です。初日にグラス割った。ウケ!

 

というのが近況です。早くも辞めたい。まだ勤務4日目だけど辞めたい。切実に辞めたい。この業務内容でこの時給は割に合わない。わたしが働き始めたお店は某高級喫茶店なんだけど、身体的にも精神的にも苦しい。合ってない感じがする。本来わたしはなんだかんだ言って嫌なこともそう辞めないタイプなのだが、これはきつい。次の出勤が木曜日なのに月曜からバイト行きたくないよーって病み散らかして何も手につかない。病みを他人にまき散らすスプラッター型の人間なので周りにも迷惑がかかる。病みスプラッターを直したくて個人輸入した怪しげな薬を飲み、だいぶマシになっているのだが、それですらこの病みに対処できない。

 

高級喫茶店だからコーヒー一杯がわたしの時給くらい。わたしだったらこんなくそたけぇコーヒーを仮に飲むとしたら最後の一滴の限界に挑戦するけど半分くらいしか飲まない人も結構いる。なんだか複雑な気持ちになる。別に客がコーヒーを残そうが残すまいがどっちでもいいのだが。

 

そして社員が怖い。無表情。高校時代、学級委員やってる子に絶対嫌われてるなって自覚があったのだが、その怖い社員が学級委員に似てる。しっかりしてて気が強い感じの子で、わたし嫌われてんなぁと思ってたら急になまえを呼びながら抱き着いてきたりしてきて怖かった。ば先の社員もこんな感じでどんなふうに関わればいいのかわからない。店長も意味が分からない。怖い。

 

今一年くらい続いている不動産屋さんの仕事は日がな一日座ってお客さんを待ち、電話を取り、データを入力するお仕事で、ラクでありがたい仕事なのだが、履修組むの下手すぎてあまり秋学期は入れない。この仕事より立ちっぱなし7時間の仕事のほうがお給料が安いのが納得いかない。今日不動産屋の社員さん(優しくて気のいいオジサンである)に新しいバイト辞めたいって嘆いてたら若いんだからさっと見習のうちにやめちまえ!と言われ、真剣に辞職を検討するモードに入った。

 

不動産屋でバイトしてる同い年の男子学生(わたしと違って体育会系の陽キャ)もカフェバイトを掛け持ちしているのだが、最近不動産屋のシフトにいないので理由を聞いたらカフェのほうが楽しくてたくさんそっちで働いているらしい。向き不向きがあるのだろうか。こんなに割のいいバイトは日本中探してもそうそうないと思うのだが。ほんとに辞めちゃおうかしら。もうやってられないわ!辞めても懐がシベリア級に寒くなることを除いて大したデメリットもないし。

 

実は夏前にバイト探ししてて死ぬほど飲食系に落ちまくってたのだが、その時両親に「お前向いてないから縁もないんだよ」なんて言われてなにくそと思っていたのだが、どうやら親の言うことはおとなしく聞いておいたほうがよかったらしい。これ書きながら辞める機運が非常に高まっている。わたしの青春を1050円(研修時給)で売ってたまるか!節約して服は我慢し、冬は毎日ソジャー通学する覚悟を決めてやめようと思います。

 

そんな感じでバイトの辞めたみが強い中先週の日曜日に久しぶりに歌舞伎町に行った。蕨の変電所が爆発して首都圏の電車が大変なことになった日です。秋学期が始まってからなぜか新宿にはいかず、渋谷で遊んでいたから本当に久しぶりなのだ。どうやら私の知らない間にトー横ではトー横キッズの排除に警察が動いて、猫除けみたいな柵が出来ててトー横キッズを居座らせないようにしていたらしい。日曜にはその柵はほぼなくなっていたがトー横キッズはいなかった。どうやら旧コマ劇場前の広場に処を移したらしい。あの広場の現在の名前は知らん。トー横キッズはコマ劇キッズになるのか?というかあの子たちの服のセンスについていけん。なぜ全身ドンペン(ドンキの青いペンギン)?ドンキ的には自分のとこのキャラクターがキッズのファッションアイコンになっていいのかとも思ったがドンキがトー横界隈およびメンヘラ御用達みたいになる前からあらゆる深夜のカオスを受け止めてきたドンキのことだし、大丈夫なんだろうね。

 

そして歌舞伎町ごはんの洗礼にあった。肉寿司とチーズフォンデュの食べ放題、という触れ込みなのだが大量のフライドポテトとから揚げとサラダを食べきらないと注文できない謎システムであった。そして肉寿司、あれは肉寿司を名乗っていいものではない。超絶おいしくないローストビーフを乗せた寿司だ。あれは。寿司という日本が誇る食文化の一つに数えるのも嫌なくらいおいしくない。チーズフォンデュは五割混ぜ物なんじゃないかと友人がキレていたが確かに胡散臭い味だった。抹茶アイスはおいしかった。

 

そんなこんなで東宝ビルに入っているクリスピークリームドーナツでオリジナルグレーズドを二つ買ってトー横に座って食べていたら(同行の友達はクリスピークリームドーナツ大好きで一番位の高いポイントカードを持ってるらしい)、緑色のベストを着たいかつい監視員みたいな人たちに座るなって言われた。この人たちは前は歩いているだけで干渉してこなかったのだがトー横キッズ対策で頑張っているのかもしれない。わたしと友達は歌舞伎町の上位3パーセントくらいにまともそうな身なりをしているが、そこは平等に注意されるらしい。まともな感じなのに変な人に声を掛けられる。絶対知らない人についていく見た目じゃないのだからもう少し声を掛ける対象を吟味したほうがいい。「お姉さんたち3Pしない?」なんて言われても友人は絶句するだけだし、わたしもやだぁ!としか言いようがない。